秋川牧園・丸山さん

先日、ウィークの「産地からこんにちは」の取材でお電話でお話した、秋川牧園東京営業所長の丸山眞爾さんに、新潟出張の際お会いすることができました。

秋川牧園は遺伝子組み換えでない飼料で育てた鶏肉、卵を主に生産しています。電話でお話を伺ったのは、nonGMO飼料をどうやって確保しているか(日本では現実的にnonGMOを選択できなくなりつつあります)、なぜnonGMOなのかということでした。アメリカではトウモロコシや大豆がほぼGMOになっており、流通や加工の過程で混ざってしまうためGMOとnonGMOを分けることが難しく、日本では食品に「遺伝子組み換えでない」と表示した場合でも、5%までは混ざっていて良いということになっています。なので秋川牧園は飼料をアメリカ以外から調達しています。

丸山さんは、遺伝子組み換え食品の環境、人体への影響は「ない」と確定しておらず、ヨーロッパを中心に「ある」という研究成果も出ている。ところが日本ではきちんとした研究も検証もなされていない。その上nonGMOを選ぶ権利も保障されていないのはおかしくはないですか?とおっしゃっていたのですが、

その後、もっと深刻な問題があるのに言い忘れてしまったと仰います。それは、種の独占問題。世界中で植えられている、遺伝子組み換え作物の90%を持っているのはアメリカのモンサント社で、自社製品のラウンドアップという除草剤に耐性のある遺伝子を組み込んだ種を販売しています。この種が普及すると、ラウンドアップも売れるというものすごい仕組みで、実際に除草剤の使用量が増えているというデータがあります。

そして、ここからが重大な問題なのですが、この種が、別の種と受粉で混ざってしまった場合。モンサントの遺伝子組み換えではない種を植えていたのに、モンサントが権利を持つ遺伝子が混ざってしまいます。混ざられた方は不可抗力だったりいい迷惑なわけですが、モンサントは自社のパテントが侵害されたという主張ができます。しかも、モンサントの種はそれを植えても発芽しないように操作してあるので、食用ではなく種とり用の畑で受粉されてしまったら種は全滅。ほしくもないのに飛んできた遺伝子に対して、農家はモンサントに権利の使用料を払わなくてはならない。そんな事態が進展しています。

遺伝子組み換え作物は、それを食べるか食べないか、健康や環境に問題があるかないかというだけではなく、人間と植物との関わりようの、根幹を揺るがす問題が含まれている。というのが、丸山さんの危惧するところでした。

 

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